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更新日:2024年9月26日

食卓の中の離乳食

離乳食とは?

お子さんの成長にともなって、母乳やミルクだけではエネルギーや栄養素が不足してきます。

それを補うための食事を離乳食といいます。

離乳食を通して「食べる」ということを少しずつ学んでいきます。

楽しい雰囲気で、食べる楽しさを体験させてあげましょう。

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離乳食はいつから始めるの?

5~6カ月になり、お子さんの様子が次の項目にあてはまるようになってきたら、離乳食を始めることを検討しましょう。

<離乳食開始の目安>

  • 首がすわり、支えてあげると座れる
  • スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる
  • 食べ物に興味を示す

離乳食の進め方の目安

離乳食の進め方の目安(PDF:265KB)
 

時期ごとのポイント

★はじめはうまくいかなくても、だんだん上手に食べられるようになります。あせらず、楽しい雰囲気で少しずつ進めていきましょう。

★赤ちゃんの発達には個人差があり、月齢はあくまで目安です。一人ひとりの成長・発達に合わせて進めていきましょう。

★5~6カ月頃になると、母乳だけの場合、月齢が進むにつれて、鉄分などの栄養素が不足するというデータもあります。自己判断で離乳食開始の時期や特定の食品を遅らせず、適切な時期に始めることが大切です。

食事量はあくまで目安です。定期的に体重や身長を確認し、母子健康手帳の成長曲線のグラフに記入し、カーブに沿って成長しているかを確認しながら、食事量を調整しましょう。

からだの大きさや発育には個人差があり、赤ちゃん一人ひとりのペースで成長していきます。

体重が急に減った・増えた、身長や体重の伸びがゆるやかになったなどの場合、かかりつけのお医者さんや健康づくり課母子保健担当までご相談ください。

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離乳食調理のポイント

 

だしの作り方

はじめは調味料の必要はなく、素材本来の味で味覚を育てていきます。離乳食を食べたがらない場合は、だしなどで風味をつけることで、よく食べるようになる場合もあります。

(参考)おいしいだしで離乳食dashi

フリージングと電子レンジを使う時のポイント

だし汁やおかゆなど、よく使うものは、まとめて作って冷凍しておき、使う時に必要な分だけレンジで解凍して使うと便利です!

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  • 1回分ずつの小分けにして冷凍する(製氷皿などに紙カップを入れて分けておくと便利です)
  • 解凍後は再び冷凍しない(雑菌の繁殖や味の低下などの場合があります)
  • 1週間ぐらいを目安に使い切る
  • 使う前に電子レンジなどで再加熱する

衛生面の注意

赤ちゃんは大人と比べ、細菌に対する抵抗力が弱いと言われています。また、離乳食は水分が多く、うす味で、つぶす、すりおろすなどの調理をすることから傷みやすいので、衛生面に十分に気をつけましょう。 

  • 清潔に調理する(調理前には必ず石けんでていねいに手を洗いましょう。食品も水洗いできるものはよく洗いましょう)
  • 加熱調理を行う(食材の中心部分までしっかり火が通るよう十分加熱しましょう。調理中の食材を常温で放置するなどは避け、なるべく短時間で調理し、細菌の繁殖を防ぎましょう。)
  • 食べ残しはあげない(調理後は常温に放置せず、なるべく早く食べましょう)

その他

注意が必要な食品

  • はちみつ:乳児ボツリヌス症予防のため、満1歳まであげないようにしましょう。※1歳未満の乳児がはちみつやはちみつを含む食品を食べると、乳児ボツリヌス症にかかることがあります。離乳食ではちみつを食べさせないようにしてください。

  (参考)ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから(厚生労働省ホームページ)(外部サイトへリンク)

  • 牛乳:飲用は1歳を過ぎてからにします。離乳食の材料(シチュー、クリーム煮など)としては1歳前でも使用できます。

食物アレルギーについて

食物アレルギーを心配して、離乳食や特定の食品の開始時期を遅らせたり、除去したりする必要はありません。お子さんの発達に合わせながら、少量ずつ試していくことが大切です。

家族に食物アレルギーがある場合でも、子どもが食物アレルギーになるとは限らず、症状は人それぞれです。心配な場合は自己判断せず、まずは医師に相談しましょう。

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鉄分について

胎児期に赤ちゃんの体内に蓄積された鉄は、生後5カ月ごろから欠乏し始めます。

母乳育児の場合、育児用ミルクに比べて母乳中の鉄分が少ないため、鉄欠乏になりやすいと言われています。

育児用ミルクやフォローアップミルクなどには鉄やビタミンⅮが含まれているので、ミルクがゆやクリーム風煮など、料理の素材として取り入れると、鉄やビタミンⅮの補給になります。

ベビーフードについて

離乳食を用意する際、ベビーフードなどの加工食品を上手に使うことで、食材の大きさや固さ、味つけなどの参考になったり、調理の負担を減らしたりできます。

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ベビーフードを利用する時のポイント

子どもの月齢や固さの合ったものを選びましょう

子どもにあげる前に一口食べてみて、味や固さを確認しましょう。

温める場合は、熱すぎないように温度を確かめましょう。子どもが食べている様子を見て、固さなどが合っているか確認しましょう。

離乳食を手作りする時の参考に

ベビーフードの食材の大きさ、固さ、とろみ、味つけなど、離乳食を手作りする時の参考にしましょう。

用途に合わせて上手に選びましょう

そのまま主食やおかずになるもの、下ごしらえがしてあるもの、手作りしたものと組み合わせて使えるものなど、いろいろな種類があります。

外出時、時間のない時、メニューに変化をつける時など、用途に合わせて選びましょう。

不足しがちな鉄分の補給源として、レバーなどを取り入れた製品の利用もおすすめです。

料理や原材料が偏らないように

離乳食が進み、2回食になったら、ベビーフードを利用する時は、品名や原材料を確認し、バランスの良い内容にするよう心がけましょう。

ごはんや麺類などの「主食」、たんぱく質性食品の入った「主菜」、野菜を使った「副菜」と、果物などがそろう食事内容にしましょう。

開封後の保存に注意

びん詰タイプのものやレトルトタイプのものは、開封後は放置せず、すぐにあげましょう。食べきれない場合は、あげる前に取り分け、別の容器に移し冷凍または冷蔵で保存しましょう。

衛生面から、食べ残しや作りおきはあげないようにしましょう。

【出典】授乳・離乳の支援ガイド(2019年版)実践の手引き

災害に備えて

地震や台風などの災害に備えて、ベビーフードや液体ミルク、粉ミルクなどを多めに備蓄しておくことは大切です。

日ごろから、食事の中にベビーフードを一品として取り入れる、ミルクを食材の一つとして活用するなどしておくと、非常時にも食べなれた味で安心できます。

また、大人の非常食も合わせて検討しましょう。日常で保存期間が長い食品などを多めに備蓄しておく「ローリングストック」もおすすめです。

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(参考)災害時の食の備え

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