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更新日:2022年11月21日

中皮腫

中皮腫とは

 中皮腫(ちゅうひしゅ、英: Mesothelioma)は、「中皮」細胞から発生する悪性の腫瘍です。
中皮腫の発生する部位によって、胸膜中皮腫、腹膜中皮腫、心膜中皮腫、精巣漿膜中皮腫の4つがあり、約9 割前後が胸膜中皮腫とされています。
病気の原因としては、ほとんどの場合アスベスト(石綿)が関与していることが知られており、中皮腫とたばこ(喫煙)の因果関係はありません。中皮腫の潜伏期間(初めての石綿ばく露から発症までの期間)は、平均で40 年前後と大変に⾧いことがわかっています。

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「 出典:中皮腫・じん肺・アスベストセンター「中皮腫とは」」※2021 年12 月13 日時点の情報です

症状

 最初の症状は、胸膜中皮腫では息切れや胸痛が見られたり、症状がなく胸部エックス線検査で胸水貯留が偶然発見され、精密検査の結果、胸膜中皮腫が判明することも多くあります。そのほか、咳、発熱、全身倦怠感、体重減少などもみられます。
腹膜中皮腫では腹部膨満感や腹痛等で気づくことが多いとされます。

検査・診断

 中皮腫の診断は、胸部エックス線、胸・腹部CT などの画像検査や超音波検査、胸水や腹水の穿刺のよる細胞診断、その後の胸腔鏡(きょうくうきょう)※や腹腔鏡(ふくくうきょう)等による組織診断に基づいて行われます。

 診断の確定には病理組織診断が必須ですが、診断は必ずしも容易ではなく、免疫組織(細胞)化学的染色などにより、肺がんやその他のがんの転移との鑑別を要します。

 

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 (画像提供:中皮腫・じん肺・アスベストセンター) ※2021 年12 月13 日時点の情報です

 ※ 胸腔鏡(きょうくうきょう)検査 全身麻酔化で肋骨間を小さく切開し、特殊な内視鏡である胸腔鏡を用いて胸腔内を観察し、胸膜から組織を採取します。一般的に入院を要する検査(手術)になります。

 

浜見保育園園児アスベスト健康被害対策における補償・給付制度では、環境再生保全機構から中皮腫の認定決定通知書(様式1号)が発行されたことをもって、病理診断がされたものといたします。

 詳しくは、認定の考え方(中皮腫)(PDF:404KB)をご確認ください。

 

 浜見保育園園児アスベスト健康被害対策における中皮腫の補償・給付の流れについては、 申請から受理までの流れをご確認ください。

 

 また、中皮腫についてより詳細な内容につきましては次の外部サイトを参照ください。

 (外部サイト:独立行政法人 環境再生保全機構)

 (外部サイト:国立がん研究センターがん情報サービス)

 (外部サイト:国立がん研究センターがん情報サービス)

 


 

 

 

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