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更新日:2022年7月19日
この度、文書館に所蔵されている芥川龍之介の自筆資料のうち、手帳類のひとつ「手帳六」が復元されました。
芥川は、晩年に鵠沼の東屋旅館などで静養をしたことがあり、小説「蜃気楼」などの作品にもその影響がみられるように、藤沢とは深い関係がある作家です。
復元に当たられたのは、中国ご出身で筑波大学の大学院生、章瑋(しょう い)さんです。
章さんは、芥川の中国旅行に関してご研究をされておられますが、その一環として、旅行時の記録が書かれた「手帳六」の復元を試みられ、その成果を本にまとめられました。この度、その本を本市に寄贈いただけることとなりました。「手帳六」は、芥川の死後、甥である葛巻義敏さんが管理されておりましたが、1968年(昭和43年)に葛巻さんのご自宅が火災にあった際に、消火の水などで汚損状態になっていました。
今回、章さんは、「手帳六」の各ページを撮影し、手帳本来のページ順序にのっとった形に復元されました。それをもとに新たな翻刻が行われ、既刊の『芥川龍之介全集』で紹介されていなかった記述などがあることがわかりました。
このことは、今後の芥川研究に対し、大きな貢献をなすものと思われます。
今後は、文書館の市民資料室で、章さんが復元された「手帳六」を閲覧することが可能になりますので、ぜひ文書館に足をお運びになって、ご覧いただければ幸いです。
また、7月20日から市民図書館4館で、芥川龍之介に関する展示を行う予定ですので、そちらにもぜひお越しください。
文書館(内線6254)
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